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医療DX 推進体制整備加算 とは|算定の考え方と確認項目を整理

医療DX 推進体制整備加算 とは何かを知りたい医療機関向けに、制度の位置づけ、何を評価する加算か、院内で確認したい項目を公式資料ベースで整理します。

Focus
医療DX 推進体制整備加算 とは
Audience
医療機関経営者・医療IT担当者
医療DX 推進体制整備加算 とは|算定の考え方と確認項目を整理

30秒要約

医療DX推進体制整備加算とは

医療DX 推進体制整備加算 とは、医療機関や薬局が医療DXを進めるための体制を整えていることを評価する診療報酬上の加算です。検索では「マイナ保険証の加算なのか」「電子カルテを入れていれば取れるのか」「オンライン資格確認と同じ話なのか」が混ざりやすいのですが、まずは制度の役割を切り分けて理解するのが出発点です。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

令和6年度診療報酬改定では、医療DXを支える基盤としてオンライン資格確認、電子処方箋、電子カルテ情報共有サービスなどを連続した流れで扱っており、その中で医療DX推進体制整備加算は「情報を取得できる」だけでなく「診療に生かせる体制」を評価する位置づけで示されています。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

このため、加算の理解では「機器を置いたか」だけを見ると不十分です。院内の端末配置、受付から診察室までの情報の流れ、医師やスタッフがどの画面で何を確認するのかまで含めて整っているかが実務上の論点になります。制度名だけを覚えるより、自院の運用に置き換えてみるほうが判断しやすくなります。厚生労働省 医療DXについて

何を評価する加算なのか

厚生労働省の改定概要では、医療DX推進体制整備加算は、マイナ保険証利用により得られる薬剤情報等を診察室などでも活用できる体制を整備し、電子処方箋と電子カルテ情報共有サービスの整備、さらにマイナ保険証の利用率に関する要件を組み合わせて、医療DXを推進する体制を評価する考え方として整理されています。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

ここで重要なのは、オンライン資格確認が単独で完結する話ではない点です。オンライン資格確認で取得した情報を現場で参照できること、電子処方箋や今後の情報共有サービスとつながる方向で院内体制を作ることが、加算の文脈では一体として扱われています。厚生労働省 医療DXについて

一方で、加算の要件は改定時期や経過措置の扱いで見方が変わることがあります。特に電子処方箋や利用率の扱いは、資料本文と通知、疑義解釈を合わせて確認したほうが安全です。言い換えると、ベンダー説明だけで判断せず、院内で参照URLを固定しておくことが大切です。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

制度の全体像を短く整理すると、次のようになります。

観点医療DX推進体制整備加算で見たいこと実務での確認先
制度の目的診療で情報を活用できる体制を評価する改定概要、施設基準通知
技術基盤オンライン資格確認、電子処方箋、情報共有サービスとの関係厚労省資料、ベンダー仕様
院内運用受付から診察室まで情報を見られるか端末配置、操作手順
継続運用更新時に追従できる保守体制があるか契約、保守範囲

算定前に確認したい項目

算定を検討する段階では、制度理解より先に「自院で何が足りないか」を一覧化すると進めやすくなります。医療DX推進体制整備加算は名称に引っ張られやすいのですが、実務ではオンライン資格確認の運用、診療情報の参照動線、電子処方箋対応の有無、将来の電子カルテ情報共有サービス接続の見通しを分けて確認するほうが整理しやすいです。厚生労働省 医療DXについて

令和6年度診療報酬改定の概要では、オンライン資格確認を行う体制、電子処方箋を発行する体制、電子カルテ情報共有サービスへの対応などが並べて記載されているため、院内でも同じ順番で点検すると読み替えやすくなります。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

また、医療DXは受付だけで終わるテーマではありません。受付で資格確認ができても、診察室で薬剤情報や特定健診情報を見られない、あるいは見られても誰も確認しない運用だと、制度の趣旨とのずれが生まれやすくなります。システムの導入確認と現場の運用確認を分けて考える必要があります。厚生労働省 医療DXについて

確認項目院内で見たいポイントベンダーに聞きたいこと
オンライン資格確認受付だけでなく診察側で情報を参照できるかどの端末で何を見られるか
診療情報活用医師やスタッフの確認手順が決まっているか画面遷移と権限設定
電子処方箋対応済みか、準備中か、追加作業があるか導入条件、費用、時期
情報共有サービス将来対応の見通しがあるか接続方式、保守範囲
利用率関連院内で案内や声かけの運用があるかベンダー支援の範囲

院内で進める整理手順

医療DX推進体制整備加算の準備は、申請担当者だけで抱え込むより、経営、医事、診療、情報担当で役割を分けたほうが安定します。医療DXの工程表でも、オンライン資格確認を基盤に電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスへつなげていく流れが示されているため、単発の加算対応ではなく中期の運用整備として見るほうが無理がありません。内閣官房 医療DXの推進に関する工程表

実務では、まず現在の運用を棚卸しし、次に公式資料の要件を照らし合わせ、その後にベンダー確認を入れる順番が扱いやすいです。最初にベンダーへ丸投げすると、資料上の要件と自院の運用差分が見えないまま話が進みやすくなります。院内で下書きのチェック表を作ってから打ち合わせに入るだけでも、確認の精度はかなり変わります。

ここで効くのは、大きな会議を増やすことではなく、確認の単位をそろえることです。受付担当は受付の流れで話し、診療側は診察の流れで話し、情報担当は端末や権限の話で考えがちです。視点がばらばらのままだと、全員が何となく理解したつもりでも、あとから話が食い違います。そこで、患者が来院してから会計を終えるまでを一続きの流れとして並べ、その流れのどこで何を見て、誰が判断し、どこに記録が残るのかを同じ紙で確認していくと、論点が整理されやすくなります。

また、院内の合意づくりでは、完璧な手順書を最初から目指さないほうが進みます。まずは現状のやり方を書き出し、困りごとや不安を横に並べ、その後に修正案を足していく形のほうが現場の声を拾いやすくなります。書類をきれいに作ることより、実際に使う人が違和感なく読めるかを優先したほうが、運用は定着しやすくなります。小規模な医療機関では、担当者が複数の役割を兼ねることも多いため、細かすぎる役割分担より、迷ったときに誰へ確認するかが明確なことのほうが重要です。

手順目的具体的な作業
1. 現状把握何ができていて何が未整備かを知る端末、権限、参照画面、運用手順の棚卸し
2. 公式資料確認加算の趣旨と要件をそろえる改定概要、医療DXページ、関連通知の確認
3. ベンダー確認技術的な可否と作業範囲を確定する対応状況、費用、時期、保守の確認
4. 院内運用整備実際に使える体制にする受付、診察室、会計の運用手順の明文化
5. 継続確認改定や通知更新に追従する参照URL、更新日、担当者の管理

現場でつまずきやすいのは、制度資料を読んだ人と実際に操作する人が分かれていることです。受付担当は資格確認を知っていても、診療側がどの情報をいつ参照するかが曖昧だと、加算の考え方と実運用がつながりません。小さな診療所ほど、数人の役割分担を紙一枚に落としておくと回しやすくなります。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

よくある誤解と見直しポイント

よくある誤解の一つは、「オンライン資格確認を入れたので医療DX推進体制整備加算もそのまま大丈夫だろう」と考えてしまうことです。実際には、取得した情報を診療で活用できる状態や、関連する医療DX施策への対応状況まで見られるため、入口の整備だけで完結するとは限りません。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

もう一つの誤解は、「電子カルテを導入していれば十分」という捉え方です。医療DXの工程表では、電子カルテそのものより、標準化や情報共有へどうつなげるかが重視されています。したがって、現在の電子カルテがどこまで対応しているか、追加設定や更新が必要かを確認しないまま判断するのは危険です。内閣官房 医療DXの推進に関する工程表

さらに、制度確認を医事担当だけの仕事にすると、運用面の抜けが起こりやすくなります。医療情報システムの安全管理ガイドラインも踏まえると、権限管理、端末利用、委託先との役割分担、障害時の連絡体制まで含めて整えておくほうが、結果として制度対応も安定します。厚生労働省 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版

院内確認を進めるときは、次の観点で見直すと整理しやすいです。

見直し観点ありがちな状態改善の方向
情報参照受付だけで完結している診察側でも情報を見られる導線を作る
担当分担医事担当に集中している診療側、情報担当、経営側も関与する
ベンダー確認口頭説明だけで進めている対応範囲を文書で残す
更新追従一度確認して終わりになっている通知更新時に再確認する

見直し作業では、システムの機能だけでなく、言葉の伝わり方にも注意が必要です。ベンダー担当者の説明は正しくても、院内で共有される段階で意味が変わってしまうことがあります。たとえば、できることと今後対応予定のこと、標準機能と個別設定が必要なこと、現時点で使える機能と準備中の機能は、聞き手によって受け取り方が変わります。会議後のメモには、決まったこと、確認継続のこと、次回までの宿題を分けて書き、主語を曖昧にしないようにすると、その後のやり取りがかなり楽になります。

経営判断の場面では、制度対応だけを切り出して考えるより、更新投資の全体像に置き直すことも有効です。院内では、受付改善、診療の見やすさ、スタッフ教育、委託先との連携など、別々の論点として話されることが多いのですが、経営側から見るとどれも同じ一つの運用改善です。情報担当が技術の話だけをし、医事担当が事務処理の話だけをし、診療側が使い勝手の話だけをすると、判断材料が分断されます。そうではなく、現場負担を減らしながら継続運用できるかという共通の軸でまとめると、優先順位が決めやすくなります。

もう一つ大切なのは、確認結果を次回以降も使える形で残すことです。一度の対応で終わる案件でも、担当者の異動や委託先の変更があると、同じ確認を最初からやり直すことになりがちです。参照した資料名、見た日付、問い合わせ先、院内で決めた運用、保留にした論点を短く残しておくだけでも、後からの引き継ぎ負担は大きく下がります。日々の診療を止めずに運用を回すには、制度そのものの理解だけでなく、確認の履歴を扱いやすくする工夫も欠かせません。

よくある質問

Q. 医療DX推進体制整備加算は、オンライン資格確認を導入していれば自動的に算定できますか。

いいえ。オンライン資格確認は重要な前提ですが、それだけで判断せず、取得した情報を診療で活用できる体制や、電子処方箋、電子カルテ情報共有サービスとの関係まで公式資料に沿って確認する必要があります。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

Q. 医療DX推進体制整備加算は、電子カルテ未導入だと関係ありませんか。

そうとは言い切れません。医療DXの施策はオンライン資格確認を基盤に、電子処方箋や電子カルテ情報共有サービスへ広がる構成になっているため、電子カルテ未導入の医療機関でも、自院の将来対応を見据えて確認しておく意味があります。厚生労働省 医療DXについて

Q. まず何から確認すると進めやすいですか。

最初は、公式資料を読む前に自院の現状を書き出すのが近道です。受付で何を確認できるか、診察室で何を見られるか、ベンダーに何を依頼済みかを整理してから資料に当てると、必要な打ち手が見えやすくなります。

Q. ベンダーとの打ち合わせで、どこまで院内で準備しておくべきですか。

細かな仕様を事前に理解しておく必要はありませんが、現在の運用、困っている点、確認したい範囲は整理しておいたほうが打ち合わせが具体的になります。とくに、受付、診療、会計、保守のどこで判断に迷っているかを書き出しておくと、一般論ではなく自院の話として確認しやすくなります。

次のアクション

まずは、自院でオンライン資格確認に関する現在の運用を書き出してください。受付だけでなく、診察室で診療情報や薬剤情報をどのように確認しているか、誰が操作し、どの端末を使うかまで整理すると、医療DX推進体制整備加算の論点がかなり見えやすくなります。厚生労働省 医療DXについて

次に、ベンダーへ確認する項目を一覧にしてください。電子処方箋対応、電子カルテ情報共有サービスへの見通し、追加費用、保守範囲、通知更新時の追従方法を聞ける形にしておくと、打ち合わせが単なる一般説明で終わりにくくなります。厚生労働省 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進について

最後に、加算対応を単発の事務処理で終わらせず、医療DX全体の更新計画に接続してください。標準化や情報共有の方向は今後も続くため、電子カルテや関連システムの更新計画と一緒に見ておくほうが、後からの追加対応を抑えやすくなります。内閣官房 医療DXの推進に関する工程表

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